[S1566] ホイヤー クロノグラフ”カレラ”
迷機(名機)CAL.15!
70年代を迎えるに当たり、ホイヤー/レオニダスグループが力を入れて開発した「自動巻+クロノグラフ+カレンダー表示」腕時計。それが結実したものがマイクロローター式自動巻きのCAL.12でした。そのCAL.12は12時間積算アワーレコーダーと30分積算ミニッツレコーダーの2つ目でしたが、そこから12時間積算計を外しパーマネントセコンド(通常秒針)を面白い位置にオフセットして(結果的にでしょうが….)搭載したものがCAL.15となります。
振りかえってみれば70年代を迎えようとしたあの頃、同じように「自動巻+クロノグラフ+カレンダー表示」の腕時計市場投入を目指し、日本はセイコーの6138をものにし、スイスではヴァルジュー7750やゼニスEL Primeroを出し、そんな中にこのCAL.12/15が出たという時代背景だったのですね!そんな成り立ちのクロノの中でもCAL.12/15系は作動に少々不安定なところがあり、かなり販売面では苦戦したものだったようで現存数は少なめ、また、CAL.12の12時間系を強制的に取り去り、御都合で秒針のみにしたのがCAL.15なのでしょう、機械の画像を観ての通りで地板の12時間計取付けスペースがゴッソリそのまま「欠落」しているようで、正直、機械を見慣れた身には「ギョ!」とします….
と、まあ、いまやかなり「迷品」の部類ではないでしょうか。
☆ブレスレットが付いておりますが、バックル部分等どこにもHEUERの銘が入っておりません。
しかし、とても綺麗に収まっておりまして、「社外品なのか?」と判断がつかないほどの状態です。過去にこの型でインテグラルタイプのブレスが付いたモデルを観ておりません為まったく比較判断ができません……。大変申し訳ございませんが、ブレスレットにつきましては「社外品」との認識でのご購入をご検討願います。(もし純正でしたらラッキーと言うことです….)ブレスレット自体は伸びや傷擦れなど無く綺麗です。そもそもケース自体がエンドユーザーに使用された様には感じませんので無頓着に時計店などで投げ置かれていたストック品であったようにも思われますが(ケースバックのシールなどは当時のものかもしれませんし)…….とすれば純正ブレスとなります……..?
それから、現品に付いている秒針は純正ではなく代用品となります。そして秒針周りの文字板表面のブルー塗装がポツポツっと欠落している個所が見受けられますが、肉眼では確認しづらい程度です。
☆なんだかちょっと謎な部分が多くなってしまった現品ですが、全体には70年代オーラが良くでた一本です。CAL.12/15系でまともに作動する品はなかなか出なくなっておりますのでぜひ!!
製造年 |
---|
1960年代 |
機械 |
自動巻 cal.15 |
精度コンディション |
プライス |
SALE価格では現状販売 ¥SOLD |
素材 |
---|
ステンレス |
ケース径(リューズ・ラグ含まず) |
38mm |
備考 |
2013年4月OH済み |
管理番号 |
S1566 |
精度コンディションについて
当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます
現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。
1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。要OHの状態です。日常使用には向きません。