[K1807] SEIKO ロードマーベル[販売済]
18金ムクです!
[販売済]
☆セイコーが誇る名機クラウンをベースに高精度調整をして送り出されたのが2代目ロードマーベルとなります。
マーベルの名が含まれていることが示す通り、初代は11.5型マーベルを高精度調整して昭和33年(1958年)世に送りだされており、セイコーにとっての初代「高級機」でもありした。(GSファーストは昭和35年8月発売)
2代目となってベースムーブメントが12型クラウンになったので本来なら(?)「ロードクラウン」とでもしたかったのではないかと思いますが、既にクラウンベースの高級機「クラウンスペシャル」が存在しており、「ロードマーベル」の販売面の好調さが有った故のロードマーベル銘「存命策」であったのかもしれません………余計な勘繰りですが、初代高級機の誉れ高い名前が残ったことは大変喜ばしいことではないでしょうか?
なによりもその後、セイコー最後の手巻ペットネーム付きモデル「ロードマーベル36000」として機械式手巻腕時計の第一章の最後を飾るネーミングにも使われるのですから、セイコーにとってこのロードマーベルの「銘」は忘れ得ぬものなのでしょう!
☆さて、機械はズバリ12型クラウンのチューニングバージョンで、準グランドセイコーといってよい位置付けかと思います。しかも現品は18金イエローゴールドのケースに収められたさらなる高級仕様となり、当時の価格も昭和42年で52000円と破格です。(GSファーストは25000円!!!)。
機械のキャリバーナンバーは5740Aで、発売当初キャリバーナンバーの無かったクラウン自体もこのころにはCal.57と呼ばれますのでその発展型ということが容易に想定できますね。因みのこの5740Aは5振動ですが、直後に5740Bという5.5振動モデルが出て又そのすぐ後に10振動の5740Cと変遷します。ただし5740C搭載モデルは「ロードマーベル36000」と命名され、テンプの一時間の振動数=36000を銘に入れ込み、ロービート機とは明確に区別されておりますね!オーバーホールは今年2月に終了し、その後、風防を新品合わせしているうちに本日になりました。あ、リューズも菊型Sマークの純正新品です!
☆状態ですが、仕様頻度はそれほどではなったようで、無垢ケースの「ダレ」はほとんど有りません、少々擦りキズや小さなアタリ傷が観られる程度です。文字板ですが、この当時のセイコー諸モデルの文字板、残念なことに特に高級機種ほどどういう訳か「経年変化」が出やすい傾向にあります。恐らく当時「良かれ」として採用した文字板に使う塗料・釉薬が経年に変化することが検証されていなかったのではないでしょうか?検証したのでしょうが、解らなかった可能性がありますね…..という訳でこのロードマーベルの文字板は表面のクリア層がぼそぼそと剥離しやすい傾向があり、実際画像からもそのぼそぼそ感が伝わると思います。ただ、日常仕様で目視した場合は画像ほどコントラストがはっきりくっきりと目立つものではありません。普通の程度+の文字板状態には目視では見えますよ!
因みに、高級機の経年変化で有名なところは、クラウンスペシャルの赤みがかった変色、GSスペシャルも同様。何といってもマチック39石のピンク・グレー系変色はほぼ全個体に出ているようです…….
製造年 |
|---|
| 1966年 |
機械 |
| 手巻 |
精度コンディション |
プライス |
|
自然故障6ヶ月保証付き ¥SOLD |
素材 |
|---|
| 18金イエローゴールド |
ケース径(リューズ・ラグ含まず) |
| 35mm |
備考 |
| 2013年2月OH済 |
管理番号 |
| K1807 |
精度コンディションについて
当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます
現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。
1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。要OHの状態です。日常使用には向きません。
