[R461] ROLEX セミバブルバック [販売済]
セミバブルとは…..
☆1950年代。現行品のラインナップまで連綿と続くロレックス諸モデルがデビューする素晴らしい時代ですが、このセミバブルは逆に過去の遺産の「延命」を図った、またはニューモデル発表への「つなぎ」とみてよい製品であったと言えるでしょう。
*「延命」されたのは、
ロレックス社初の自動巻ムーブメント「パーペチュアル」
バブルバック諸モデルに搭載されて30年代半ばにデビューしたロレックスのオリジン的ムーブメントです。50年代を迎えるころより、主に視認性の向上を図るため腕時計サイズの「大型化」が始まります。それまでの9.3/4ラインの機械サイズではケースサイズと比すと小さくなりつつありました。そこでその機械の外周を外側に拡大して見掛け上の大型化を図り、大きなサイズの文字板を装着して、33-34mmのケースに搭載したという成り立ちのモデルがこの「セミバブルバック」であったわけです。詰まりは小さいバブルバックの機械外径を嵩上げ流用して市場の「大型化」の要望に対処したのですね。
*「つなぎ」とは、
腕時計の大型化の流れを受けて50年代に入り市場投入される、新型ムーブメントであるサイズ11.5ラインのC.1000系を製品として出せるようになるまでの数年の期間をバブルバックベースのキャリバーで凌いだという意味で「つなぎ」と言えると思うのです。市場の動きに極めて敏感なロレックス社ですから、「大型」腕時計を一刻も早く市場投入したかったはずです。ですが、専用の大型ムーブの開発~完成は目の前であっても、その完成まで待っていたのでは遅れをとる….世の流れに乗り遅れるわけには行かなかったはずです。そこでとった正に「苦肉の策」だったのがこのセミバブルととらえて良いと思います。
◎50年代の大型腕時計故にこれまでになかった「大型文字板」。この文字板に描かれるデザインも又
それまでの30mm程度のケースに入った文字板デザインとは異なります。
今回入荷の品もいかにも50年代的なデザインと言えるでしょう。
エンボスされたインデックス形状。現品はクサビ形とひし形のコンビに、ゴシック体のやはりエンボスされたROLEXの銘。このゴシック体のROLEX銘は50年代にしかないものです。以前もそれ以降も今現在まで、レターに留めのはいった明朝的レタリングの「プリント」となっておりますね…..ゴシック&エンボスは50年代の一時期にしかないのです!!より大きくなったダイアル内にブランド銘が埋没してしまうような危機感があったのでしょうか?広くなった面積に目立たせるためにエンボスで浮き出させたのでしょう…..かね!?
製造年 |
---|
1950年代 |
機械 |
自動巻 |
精度コンディション |
プライス |
自然故障6ヶ月保証付 ¥SOLD |
素材 |
---|
ステンレススチール |
ケース径(リューズ・ラグ含まず) |
33mm |
備考 |
2013年11月OH済 |
管理番号 |
R461 |
精度コンディションについて
当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます
現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。
1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。要OHの状態です。日常使用には向きません。