[S1644] オメガ コンステレーション ”ビッグケース”
32mm=小型=36mm=大型=40mm<
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☆ここ20年程の新製品のみを見てきた方々には36mmって大型なの?っていう疑問が湧き上がることでしょう!そうです上の式の通り、大型です。しかし小型でもあります。
*ケースサイズの変遷は腕時計史そのものと言えるのではないでしょうか?
携帯する「時計」としての先代は「懐中時計」でした。紳士物のサイズは50mm前後が多く、今見ても確かに大きいです。これはやはり懐に忍ばせるものでしかありません…..懐中時計が主流として君臨していた時代はおおむね1930年頃までで30年代は懐中と腕が覇権を競った時代と言えると思います。
そして御存じのとおり腕時計が携帯時計の王者となりました。
ところで、20世紀は戦争の世紀・飛行機の世紀でもありました。この20世紀前期の諸々の戦争におけるミッション遂行のためや、燃費計算等操縦の為には携帯できる時計(計器として)が必需品となってくるわけです。まずは既製品である小さめな懐中時計にベルトを引き通したりして腕に巻いてみたというのが紳士用腕時計の事始めであったのではないかと思います…..(婦人用は装飾要素から始まる)
ですので、軍用や操縦用の計器として当初40ミリオーバーの時計が腕に巻かれたはずです。ところが、民生品として私服の紳士に着用してもらうにはでかすぎました…..ですので1910年代から盛んなりつつあった「腕時計」として開発された時計は現在の目で見ると「これ紳士用?」ってくらい小さめです。25~30ミリでしょうか…。
やがて懐中が最後の輝きを放った20年代が終わり30年代後期~40年代と完全に市民権を得た「腕時計」は多くの大衆が使用するに伴い「視認性」をもっと良くしたいとの願望が表出するのです。
腕時計の大型化ですね!時計メーカーにとっては大型化は単にケース・文字板の大型化のみではなく機械の大型化も進みひいてはテンプの大型化が可能となり、結果的に「精度向上」にもつながる旨みのあったものでした!
そして50年代に入ると34mm~37mmのケースサイズの紳士ものが多く造られるようになったのです。この時代の34~37mmサイズの紳士用腕時計は当時の目では「大型」なのです。日常使用の実用品としてのサイズはいまもってこのサイズあたりが最適でしょう。最初に触れたとおり過去20年くらいは「ファッションデザインのための大型腕時計」の時代ですから、実用重視の道具であった腕時計サイズの話とは根本的に異なるのです……ただし、ロレックス社が広く世に広めたダイバーウオッチやGMTウオッチはさらなる視認性確保のための大型化ですのでファッションデザインではございません。まあ軍用需要時代への先祖帰りとも捉えられますよね!
◎と言う訳で、このコンステレーション36mmサイズは大型化した時代の製品にあって、日常常用腕時計の上限値に近い大型です。当時のC.561搭載コンステレーションのヴァリエーションも多くのものがありますが、多くが34mm位の中心サイズであって、当時のコンステ中ではかなりの「大型」ケースになります。以外に少ないのですねこれ!カッコ良いですよ!
製造年 |
---|
1960年代 |
機械 |
自動巻 |
精度コンディション |
プライス |
自然故障6ヶ月保証付き ¥SOLD |
素材 |
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ステンレス |
ケース径(リューズ・ラグ含まず) |
36mm |
備考 |
2013年11月OH済 |
管理番号 |
S1644 |
精度コンディションについて
当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます
現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。
1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。要OHの状態です。日常使用には向きません。