[K2152] SEIKO スーパー(社外ケース) [販売済]
シャブロン出荷でしょうか
☆腕時計の店頭販売品といえば、当然メーカーがカタログモデルを定めその型番で製品として販売するというのは、当たり前の事です。….が、昭和20年代~30年代初頭くらいまでは、「シャブロン出荷」という機械一式のみで小売店に卸するという時計業界独自の流通方法があり、時計店の店頭に並ぶ製品としての腕時計は、その時計店で好みの外装(文字板・ケース・革ベルトetc…)に組み込んで初めて「完成品」として店頭に陳列されるという販売形態がとても普通に行われていました。
ですのでその当時は「ケースメーカー」・「風防メーカー」・「ストラップメーカー」は非常に多くが覇を競っていたものでした!
*今回入荷しました、スーパーもおそらくこの当時に組み込まれて販売できずに時計店で眠っていた一本ではないかと推察されます。なお、機械は前期型の最高石製品の10石で、ついている文字板は後期用の15石のものですので「マッチング」はとれておりません。(このようなMixは街の時計屋さんではとっても日常に行われておりました….実用のための修理が主流の時代です)
*当時のケースメーカーでは「セイコー10型用」などとして販売していたはずです。そこに時計店技術者が、セイコーから調達したスーパー10型の機械と、えと(文字板)・針を組み込み製品として並べたものでしょう。ストラップもつけていない場合も多かった聞き及んでおります。購入者が好みで選んだはずでそれはそれで良いシステムに感じますが…..いずれにしても、この時計。非常にあっさりしたシンプル(過ぎる)外観ゆえに正に「デッドストック」となった品物かと思います。
◎メーカー製ケースの品が当たり前といえばあたりまえですし、製品として10石機械に15石文字板ですからミックス品ととらえられていた仕方ないものですが、こういった実用使用のための「時代の証人」的な製品もまた、当時の時計市場を教えてくれるものとして「愉しい」一本でしょう!当時が偲ばれますね!なお、「オリジナルとの違い」を分かったうえで実用するのも一興と考えられる方のみにおすすめしますので、オリジナル重視派の方は笑い飛ばしてください!
製造年 |
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1950年代 |
機械 |
手巻 |
精度コンディション |
プライス |
自然故障6ヶ月保証付き ¥SOLD |
素材 |
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クロームメッキ / ステンレス(社外品) |
ケース径(リューズ・ラグ含まず) |
33mm |
備考 |
2014年12月OH済み |
管理番号 |
K2152 |
精度コンディションについて
当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます
現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。
1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。要OHの状態です。日常使用には向きません。