[S1850] IWC 18KYG ラウンドケース [販売済]
ペラトン式本格量産852
☆IWC自動巻ムーブメントの代名詞、「ペラトン式自動巻」…..これはIWCに在籍した技師アルバート・ペラトンが開発した巻き上げ方式にちなんで命名されたものですが、その初代ムーブメントはC.85となります。このC.85は1950年~1951年にかけて僅か4000本少々が市販されたようですが、ほぼ市場には流通しておりません…..実質の本格的量産機種として市場投入されたのは今回入荷のC.852とみてよいと思いますが、このC.852でも僅か4万本少々との資料がございますので意外や意外、現存数を考えれば今後は入手機械も減ってくるのではないかと推察されます…..。
*ところで、入荷したC.852はその製造シリアルから1958年製に比定されますが、昭和で云うと昭和33年です。
当時国内では、いよいよ伸びゆく高度経済成長の時代へと邁進し出した時ではありますが、いまだ貴金属ケースのモデルは高根の花。その手の生活必需品でない所謂、「贅沢品」に課税されたものが物品税でしたが、輸入腕時計自体も大変な贅沢品の範疇でしたので貴金属ケースの製品となると尚更の高額販売価格+消費税となってしまうのです。そこで、当時のスイスもの輸入元では、少しでも高額となることを防ぐために、メーカー公認で7、ケースのみ国内で調達してそこに輸入した完成ムーブメントとダイアルをケーシングし製品販売したものがたくさんあります。腕時計の完成品として輸入すると超高額な関税がかかりましたが、機械や文字板単品ならパーツとして関税も低かったようです。…..オメガ等でもこの手の国産貴金属ケースを見かけますね。
歴史を物語る一本です!
製造年 |
---|
1958年 |
機械 |
自動巻 cal.852 |
精度コンディション |
プライス |
自然故障6ヶ月保証付き ¥SOLD |
素材 |
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18KYG(国産ケース) |
ケース径(リューズ・ラグ含まず) |
34mm |
備考 |
2015年7月OH済み |
管理番号 |
S1850 |
精度コンディションについて
当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます
現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。
1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。要OHの状態です。日常使用には向きません。