[R566] ROLEX バブルバック ref.5011 [販売済]
後期の典型タイプの1つです。
☆1934年にデビューしたバブルバックですが、50年代を迎えるにあたり、いよいよそのモデル末期が近づいてくることとなります。
ちょっと、ケース造形の変遷に関して述べてみたいと思います。
1.前期:最初期から40年代前期ころまで>>>通称3ピースケース(厳密にはバック・ミドル・ベゼル・インナーの4ピースに分解可能、前期3ピースとします)を採用し、
2.後期:上記以降、金無垢モデル以外>>>徐々に、厳密な意味での3ピースケース(3372等バック・ミドル・ベゼルに分解可能、後期3ピースとします)と2ピースケースモデルとへと移行してゆきます。
この仕様変更はどう考えてもメーカー都合での「コスト」を考慮しての事でしょうが、コアなバブルファンには3ピースケースモデル(3130.3131等)が人気のようです…….。
こちらのREF.5011ですが、後期3ピースモデルとも違い、2ピースケースのベゼル部分に厚い金張を被せたものの様ですので、見た目は3ピースケースですね。このケース造形も決して初期3ピースの彫りの深い立体的造形感に劣っているものではなく、少なくとも典型的2ピースモデルREF.2940等よりは各パーツが別途成型されて居る分の「キレ」は間違いなく見て取れるのです….。
どうぞ、この後期バブルバックREF.5011のケース造形をご高覧いただけたらと思います!!
5011はスラントしたターンドベゼルを持ち、50年代以降の諸モデルにも同様な意匠が引き継がれていきます。バブルとしてはおそらくフラットなターンドベゼルをもつREF.3372の後継機種にあたるかと思います。(時代的にも5011は40年代後半後期から登場しますし、3372はそのころから見られなくなりますので。)
☆入荷品の状態ですが、
1.ダイアルはご覧の通り通称パウダーホワイトと呼ばれる表面に経年によるシミの範囲が多く見られます。自然な感じのシミの出具合ですが全体にはバランスを崩してしまうぎりぎりの線かと思いますし、実際の肉眼におおける視認性は画像から想像するほどの「見づらさ」はないように感じます…..。また、エッチングで浮き上がらせたアラビア数字とクサビのコンビインデックスは厚く押し出されて非常に立体感があります。
2.ケースは上述した通りの特殊2ピースとなります、金色のターンドベゼルはミドル一体のベゼル部分に圧入された単独パーツとなっており、その表面に刻まれたターンド模様は鮮明なことがご覧いただけるでしょう。また、おそらく14金くらいの金の板が圧着されておりますので、この鮮明さからして使用頻度は実はそれほど高くなかった事がうかがわれます。なお、ケースシリアル番号から推測される製造年は1949年です。
3.機械はバブル専用の名機、NAサイズ(9.3/4”’)のC.630です。オーバーホールしたてです!しばしば問題になる巻上げも問題なくスムースに巻上げ音を響かせております!
◎ダイアルコンディションを考慮して非常にリーズナブルなプライス設定をいたしました。ヴィンテージにつきものの経年変化ですが、この変化も「味」の一部としてお付き合いいただけると嬉しく思います!オリジナルダイアルでオーバーホール済みのバブルバックです!リダンダイアルでも最近は高値がついていますので、この機会にぜひご検討くださいませ!!!!!
製造年 |
---|
1940年代 |
機械 |
自動巻 |
精度コンディション |
プライス |
自然故障6ヶ月保証付き ¥SOLD |
素材 |
---|
イエローゴールド / ステンレス |
ケース径(リューズ・ラグ含まず) |
31.5mm |
備考 |
2016年8月OH済み / 汎用エクテンションブレス |
管理番号 |
R566 |
精度コンディションについて
当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます
現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。
1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。要OHの状態です。日常使用には向きません。