[K1397]　SEIKO　　　　マチック２０石　N.O.S. [販売済]

[K1397]　SEIKO　　　　マチック２０石　N.O.S. [販売済]

★現状販売品です★
　　　　　　　　　　
＊初代セイコーマチック！
セイコーの銘を冠した自動巻腕時計の自信作。1960年（昭和35年）から製造開始されたこの”マチック”。60年代幕開けとともにスタートしたこのシリーズは以降セイコーの自動巻の主流として展開されて行くこととなります。
セイコーマチック初代モデルのベーシックモデル20石。現品にはC.603（後年の6201B)が搭載されました。このムーブメントで特筆すべきは、同社の自動巻腕時計第2号である”ジャイロマーベル”で初採用されたゼンマイ巻上げ機構である”マジックレバー”をより改良して搭載している点にあります。
ちょっと専門的な話になりますが、機械式時計の原動力であるゼンマイの巻上げ方式にはご存知の通り「手巻」と「自動巻」があります。手巻はその名の通りゼンマイの入っている車をリューズを介して直接手で巻き上げるわけですが、自動巻きに関しては過去、非常に多くの方式が考案され実用化されてきたものです。上述した”マジックレバー”方式もその巻上げ方式の一つですが、巻上げに係るパーツ点数を極少なくできる点で非常に優れたものでした。そしてその優秀性ゆえに現在のセイコーの自動巻製品の一部にも受け継がれて使用されております！！セイコー自動巻の源流はこの製品にあったのです！
C.603の特徴はもう一つあります。それは画像からもご覧いただける通りですが、真正面から見ると、なんと「リューズが見えない！」のです。これは今にして思えば多分に営業戦略的な側面もあったと考えられます。それはズバリ「手巻との差別化」です。60年代に入り自動巻腕時計の市場を開拓・牽引するにはまず旧来の製品（手巻）との明確な差別化が必要であったはずです。まだまだ腕時計は「高級品」であった時代です。当時の一場面を考えてください。たとえば、電車のつり革につかまった人の袖口をみたとします。そこに腕時計があります。でも「あれ？何か違うぞ？」…….そうです「あっ！リューズがない！」となりますね。そして後ほどその時計のことを知ることになります。「リューズを巻く必要のない腕時計＝セイコーマチック＝自動巻腕時計」そして「ああ自動巻って違うんだなぁ….欲しい」こんな感じでしょうか。当時のセールスを考えるにつけ面白いと思います。

そんなセイコーマチック初代のこの一本。デッドストックでの入荷です。付属するベルトも純正品で当時の定価タグが付けられており定価8500円と読めますね。ケースは未使用だけあって棚ずれ程度のごくごくわずかな経年変化のみですが、文字板には経年劣化が出てしまっております。これもアンティーク品の「味」ととらえてください。この後より高級ラインを展開していく”マチック”ですが、最終到達点は39石のクロノメーターでありその別バージョンである「６２グランドセイコー」となるわけです。
ぜひセイコー自動巻腕時計の源流の逸品を手に入れてください！

★現状販売品です★

当社で下取り・買取した品物のうちで、「外装の状態」と「機械の状態」とのバランスが均一でないものを未仕上げのまま、また、明らかな欠点のあるもの、または長期在庫品などを、現状販売品としてノークレーム・ノーリターンの条件で販売致します。
以下のAランク以外の品は実用を想定した調整や外装仕上げなどは当社では一切行っておりませんし過去のオーバーホール歴や修理歴なども詳細は不明です。単純な作動確認のみ済ませたものですので基本的には「自分で仕上げる」「パーツ取に使う」等々の目的での購入を御検討下さい。以下の目安を参考にしてください！
 
★この現品は以下のランクのAに該当します。
A・・・・・以前当社でメンテナンスして保証付き販売していた品だが長期在庫につき現状販売
B・・・・・現状で保証付販売も可能な基本的レベルの機械のようだがメンテなしで格安販売….外装はまあまあか？
C・・・・・機械はオーバーホールや細部の調整で仕上げれば実用できるかも….外装はそれなり
D・・・・・機械の部分的パーツ取りには使えそうか？外装は相当傷んでいる
E・・・・・完全ジャンク（修理しても使用はまず無理）

＊上記目安はあくまでも完全分解や実動治験で得られたものではございません。従いまして、機械の構成パーツ全てが純正品で有るか否かは現状では当社では判断できません。その様なリスクも御承知置き下さい。
なお、すべての現状販売品は現況優先となり上記目安から外れていたとしても返品やクレームは一切お受けいたしませんので予め御了解の得られる方のみご購入頂きたく思います。

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• 当店規定の精度レベルです。すぐのＯＨやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます

• 現状で作動しています。但し、ＯＨが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はＯＨ付がお薦めです。

• 1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
  2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのＯＨをお薦め致します。

• 要ＯＨの状態です。日常使用には向きません。

＊アンティークウォッチは当時の技術水準で製造されておりますので、現代の時計と比較すると、精度面で多少劣る場合もございます。 　その為、１日最悪±３分前後の誤差は御了承下さい。 ＊但し、上記の状態全てにおいて現状販売でお買上げの場合、無償修理・クレーム等は一切お受け出来ませんのでご容赦下さい。