[K1540] SEIKO      45KSクロノメーター [販売済]

[K1540] SEIKO      45KSクロノメーター [販売済]

45KSクロノ久しぶりの入荷!
[販売済]
人気の高精度ムーブメント45系10振動を搭載したキングセイコー・クロノメーター。あの「天文台クロノメーター」のベースとなった機械として世界的に名声を博しているムーブメントの公式クロノメーター版です。

亀戸セイコー(第二精工舎亀戸工場)が製造した10振動ムーブメントCal.45系は、諏訪精工舎が前年1967年に発売したCal.5740C(ロードマーベル36000)に次ぐセイコーの10振動機の第2号でした。これら両工場の10振動機は1963年来挑戦し続けてきたスイス・ニューシャテル/ジュネーヴ天文台に於いて開催されてきた「クロノメーター・コンクール」で培ってきた技術の市販品へのフィードバックといえます。
解りやすい例えとしてしばしば引用されますが、「自動車レースのF1に適用される高度技術」に相当する「ムーブメントの高振動化という高度技術」の市販化であります!
なにより注目すべきは、「パーツ耐久性の克服」でしょう。コンクールに於いてはその検定期間(45日間)に好成績を納められるように長期間使用の耐久性まで考慮せずにパーツを作成したはずですが、市販品の場合は長期にわたる使用を想定してパーツを製作しなければならないのです…….。では、何が問題なのか?それは高振動を生み出すために必要な「堅いヒゲぜんまい」とそれを駆動する「トルクの強いメインゼンマイ」そしてその強いトルクの負荷に長期にわたり耐える「堅い素材の歯車とそのホゾ(軸)」………..等などであり、これはパーツの素材である「合金」の研究に他ならないのでした。
セイコーが国内の他2社よりも相当に先んじていた技術とはこの「パーツの素材研究」であったともいわれているのです。つまりは新品から使用開始して経年使用した場合の機械を構成するパーツの耐用期間が他社よりも長かったということです。まあ、その先進性も1970年頃には他社もセイコーとほぼ同等になったといわれていますが……(検証した事実ではなく、あくまでも「説」ですのでもし御関係者の方々でその当時の事実を御教示いただける方がいらっしゃるようでしたらぜひともご連絡いただきたく思います)
……………….話がそれました、軌道修正.

45系ムーブメントは10振動の専用機です。先に発売されたロードマーベル36000はそのルーツを「クラウン」にまでさかのぼれますが、この45系は全くの新設計であり、当時の世界基準でみても極めて先鋭的な内容であったことに異論はないと思います。亀戸セイコーの意気込みがひしひしと感じられませんか?
スイス各社ではロンジンとジラール・ペルゴが先んじて10振動市販モデルを投入しましたが、販売的には成功であったとは思えません(現存する個体が少なすぎるということは売れなかったということでしょう)。しかし、セイコーのこの45は57とともに売れました。45については素の45キングセイコーが最も売れたはずですが、現品の「クロノメーター」検定品は少なめです。検定にかかるコストが懸ってくるので販売価格が上昇しますので致し方ありませんが、時計好きにはこの「CHRONOMETER」表示はうれしいものですね!
そこで、でですが、このクロノメーターについても話題に事欠きませんが、特記すべきは、「OFFICIALLY CERTIFIED = 公式認定」のクロノメーターである点です。1970年にCICC(国際クロノメーター管理委員会により公認されたクロノメーター検定機関である「日本クロノメーター協会」で正規に検定されている証なのです。今回はあまりに話が長くなったので詳細は割愛しますがこの「日本クロノメーター協会」こそは今現在は消滅しましたが、日本機械式時計界の「悲願」でもあったと記しておきましょう。


製造年
1970年
機械
手巻 cal.4502A
精度コンディション
プライス
自然故障6ヶ月保証付き
¥SOLD
素材
ステンレス
ケース径(リューズ・ラグ含まず)
36mm
備考
2011年12月OH済み
管理番号
K1540
 
 

精度コンディションについて

  • 当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます

  • 現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。

  • 1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
    2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。

  • 要OHの状態です。日常使用には向きません。

*アンティークウォッチは当時の技術水準で製造されておりますので、現代の時計と比較すると、精度面で多少劣る場合もございます。  その為、1日最悪±3分前後の誤差は御了承下さい。 *但し、上記の状態全てにおいて現状販売でお買上げの場合、無償修理・クレーム等は一切お受け出来ませんのでご容赦下さい。