[K1541] SEIKO     ロードマチック N.O.S [販売済]

[K1541] SEIKO     ロードマチック N.O.S [販売済]

70年代セイコーの体現モデル!
                           [販売済]
諏訪セイコーが開発した新型自動巻として1968年に登場した56系のベーシックモデルがロードマチックでした。
目前に迫る70年代を見据え、真に「新しい」と言える機械を目指したことがよくわかります。特に機械の厚さと振動数です。

1968年ロードマチック:4.25mm(日・曜カレンダー付き)

従来のセイコーの歴代自動巻の機械厚を参考までに記しますと、

1959年ジャイロマーベルC.290:6.5mm(カレンダーなし)
1960年マチックC.603:4.7mm(カレンダーなし)
1963年マチックウイークデイターC.400:5.6mm(日・曜カレンダー付き)
1965年ビジネスエースC.8306A:4.8mm(日・曜カレンダー付き)

となります。

56系は、日・曜カレンダーを搭載した上で4.25mmを実現しました。
機械が薄いことで風防ガラス・ケース・文字板・針等を含めた外装デザインの自由度が飛躍的に高まったはずです。
その事実として、現品のように後期に発売されるLMやKSヴァナック等は、驚くべきデザインの製品があり機械の薄さの恩恵をありありと見せつけております。
薄いだけで動作が不安定ではしょうもないのですが、この56系はロードマチックの6振動、KS.GSの8振動ともに非常に安定感のある機械であり、私個人的にはあの時代の「ベストムーブメント」と信じております。また恐らく56系LM/KS/GSを全てふくめれば70年代半ばの当時の最多累計販売自動巻腕時計であったと思います。
ただし、まあ、御存じの方も多々いらっるでしょうが、カレンダーの早送りをつかさどる「揺動レバー」というパーツに設計上の問題があったようで、本来の早送り修正不可能な時間帯である午後8時~午前2時くらいの間に修正してしまうという誤用以外の場合でも歯先が欠けやすく、経年使用の内には「必ず」交換が必要なのですが…….その欠点、否、玉にきずを差し引いても56系は素晴らしいムーブなんです!!!!!

今回入荷のLMはご覧の通りのベタな70年代的な一本でして、まず目につくのは何と言っても「紫色」の文字板ですね!この濃いムラサキは古の「冠位十二階」の時代に「大徳」という第一位の身分を表わす色でした!よく言われる通り「高貴な方」の色なんです。その素晴らしい発色のムラサキに9面カットガラス(交換用の純正パーツは入手不可ですので傷付けないようご注意ください)とコインエッジべゼルでこってり飾ってます。好きな方にはこたえられないでしょうし、この手のデザインがだめな方にはどこまでも「拒否」っていう感じでしょう。ま、あくが強いですね。(私は好きです)
デッドストック品ですので、商品として街の時計店で陳列~棚卸となった過程でのいわゆる「棚ずれ」程度の小傷はありますが「未使用」には違いありません。ぜひともこの70年代を代表する逸品のオーナーになってみてはいかがでしょうか?


製造年
1974年
機械
自動巻:C.5606A;11.5'''25石6振動
精度コンディション
プライス
自然故障6ヶ月保証付き
¥SOLD
素材
ステンレス
ケース径(リューズ・ラグ含まず)
36mm
備考
2011年12月OH済 / デッドストック品
管理番号
K1541
 
 

精度コンディションについて

  • 当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます

  • 現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。

  • 1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
    2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。

  • 要OHの状態です。日常使用には向きません。

*アンティークウォッチは当時の技術水準で製造されておりますので、現代の時計と比較すると、精度面で多少劣る場合もございます。  その為、1日最悪±3分前後の誤差は御了承下さい。 *但し、上記の状態全てにおいて現状販売でお買上げの場合、無償修理・クレーム等は一切お受け出来ませんのでご容赦下さい。