[S1356] DOXA クッションケース
哲学用語をブランド銘とした老舗!
ドクサ….憶見(オッケン):プラトンが用いた三つの認識状態である、「知=エピステーメ」「無知=アグノアイ」「思惑(憶見)=ドクサ」からとられた単語なのですね…….。
ドクサは1889年ラショードフォンで操業しております。ロレックスよりも古いですね。創業者Georges Ducommun (1868-1936)….日本語読み不明です(ョージ・デュコム??)は貧しい13人兄弟の家に生まれ12歳で時計をケーシングする工房に丁稚に入り、20歳で独立し仕事に精を出しました。取引先まで10Kmの道のりを雪深い真冬も「歩いて」通ったとの逸話もあります…。やがて軌道に乗った事業ですが自動車の時代を迎え、ドクサは自動車のダッシュボードに搭載する「8日巻時計」のパテントを得て躍進しました。あのクラシックスポーツカーの名門「ブガッティ」のタイプ35(1924-1931)にも搭載されるなど会社は順調な経営を続けていたようです。
創業者亡き後も中堅的ポジションで製品をリリースしていたドクサですが、1968年になり最大のヒット作が世に出ました。ダイバーウオッチ「SUB300T]です。多くの国の軍用に供されたとのことです…。残念ながら、クオーツショックにより1978年にいったん会社は閉じましたが近年復活を遂げ、有名なSUBシリーズの復刻版などで頑張っているようです。
現品はそんなドクサのおそらく1920年代、ひょっとすると1930年代の初頭あたりかもしれませんが、あの時代の特徴を色濃く残したアンティークテイスト溢れる逸品です。まずは目を引くのはポーセリン(七宝)ダイヤル。微細なクラックも見当たらない優良な状態です。(スモセコの下に汚れが見受けられます)。次にケースの形状があの時代に多く見受けられる典型的「クッション」であり、ストラップの取り付けも「パリス環」と呼ばれるタイプですのでいかにもヴィンテージを感じさせるものですね!ケースはヒンジ式でケースバック内にはちゃんとDOXAの刻印も打たれており、いわゆる「トリプルサイン」ものですので価値も高いです。この時代の時計は販売店でケーシングして販売したものが非常にたくさんありますのでトリプルものはやはうれしいですね!ぜひこのテイストを味わってみてください!!
製造年 |
---|
1920年代 |
機械 |
手巻 |
精度コンディション |
プライス |
自然故障6ヶ月保証付き ¥SOLD |
素材 |
---|
ニッケル |
ケース径(リューズ・ラグ含まず) |
31mm |
備考 |
ポーセリン文字盤 |
管理番号 |
S1356 |
精度コンディションについて
当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます
現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。
1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。要OHの状態です。日常使用には向きません。