[K1096A] SEIKO ベルマチック N.O.S [販売済]
涼しくベルが鳴る自動巻!
[販売済]
セイコーの隠れたベストセラーモデルです。1967年(昭和42年)のデビューですが、確か70年代後期の販売カタログにも掲載されていた記憶があります。恐らく10年以上にわたり販売されたものですから、単独モデル単独ムーブのモデルとしては国産一のロングランかもしれません!(別名で「ビジネスベル」という呼称もありました)
ペットネームから想像のつく通り、いわゆるアラームウオッチの自動巻きですが、その「出音」に関しては、数あるアラーム系の機械式腕時計の中でも、もっとも優しく、涼しい音色かと思います。実際にこの製品の販促用パンフレットを見たことがありますが、確か他人が一緒にいてもアラームが鳴った時に「驚かせない」云々のコピーが書かれていたと思います。そのくらい軟らかい音色なのです。
その出音は構造に由来します。多くのアラームウオッチがケースバック内側に固定されたスタッドをハンマーで打つことによりその打音を聞かせるのですが、このベルマチックはミニッツリピーターよろしくリング状の音環をハンマーでたたく構造なのです。ちょっと小さめな控え目な涼しい音色です。これぞ日本の「奥ゆかしさ」といった感じですね!
搭載される40系の機械はこのベルマチック専用で17/21/27石のモデルがありました。いずれもベースムーブの上に自動巻とアラーム構造のモジュールを載せたものです。17石のモデルは海外仕様がほとんどのようですが、国内販売もあったのかちょっと確認がとれません……。
アラームセットの方法は文字板外周のインナーベゼルが目安針の役割をしており。これはリューズの一段目引き出しで手前方向への一方まわしで操作します。アラーム自体のONは2時位置の専用ボタンの引き出しで行います。また、この専用ボタンOFF位置からの押しこみでデイトカレンダーの早送りもできるようになっています。結構複雑ですね。(職人さんもベルマチックは作業時間を要するので工賃は高めになると言っておりました….)。外装デザインも37mmの大き目サイズに精悍なライスタイプの純正ブレスが付いてとても見栄えが良い時計ですね。
という訳で(?)、ぜひ皆様もこの涼しい音色をお聞きになって日々の疲れを癒してみてください!ほっとしますよ!
製造年 |
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1977年 |
機械 |
自動巻:C.4006A;13.5'''27石5.5振動 |
精度コンディション |
プライス |
自然故障6ヶ月保証付き ¥SOLD |
素材 |
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ステンレス |
ケース径(リューズ・ラグ含まず) |
38mm |
備考 |
2012年2月OH済 / デッドストック品 |
管理番号 |
K1096A |
精度コンディションについて
当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます
現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。
1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。要OHの状態です。日常使用には向きません。