[S1374] モバード     ラウンドケース バンパーAT [販売済]

[S1374] モバード     ラウンドケース バンパーAT [販売済]

*名機C.115=バンパーオートマチック
          
日本では、「ハーフローター自動巻」の呼称で通っておりますが、海外では一般に”Bumper Automatic”(バンパー・オートマチック)と呼びならわされております。(実際に外人ディーラーにはハーフローターでは通用しなかった覚えがあります)
このバンパーとは半回転や3/4回転するローターの動きをバンパー(コイルばねである場合がほとんど)で緩衝するためにこう呼ばれます。

これに対して今現在の一般的な「オートマチック=自動巻」は全周ローター(360度)回転して片方向あるいは両方向巻き上を司ります。
ハーフローター式は「巻上効率」が悪いとまことしやかに囁かれる傾向があります。一部の機械ではそのような傾向もあるようですが、実は「効率」に限ればむしろバンパー式のほうがよいとの実証結果が示されていたのを以前どこかのデータで見た覚えがあります……..。
では、なぜにバンパー式は衰退したか…….?それはローターが常に360度の内の180~270度の域内を往復することによりローターを支える「ローター芯」に片減がでて「ガタ」が出やすくなる事からパーツ交換のスパンが短いことによる費用対効果の悪さ。それから、バンパーに当たる際の鈍い衝撃音が体感的にあまり気持ちよくない(好きな方も多数いらっしゃいますが)事、の2点ではないでしょうか?
ローター芯を今現在の摩耗しないハイテク金属素材を使って再設計されれば、きっと素晴らしいバンパーオートマチックが復活するのではないかと、常々思っております…..どこかの見識の高いメーカーさま、どうか最新式ハーフローターモデルを作っていただけないでしょうかね?無理ですかね……?

で、このモバードのバンパー式ですが、非常に多数が製造されており、かなり安定度の高かったことがうかがわれます。
他のメーカーで有名どころは、ジャガー・ルクルトとオメガでしょうか。汎用エボシュ系ではASがいいのを作ってましたね。
今や、体感することのできない「ローターの脈動」ともいうべきバンパー式です!国産では製造されなかった方式です。
ヴィンテージを体現しておりますので是非!

製造年
1950年代
機械
自動巻(ハーフローター) cal.115
精度コンディション
プライス
¥SOLD
素材
トップゴールド / ステンレス
ケース径(リューズ・ラグ含まず)
33mm
備考
2012年2月OH済
管理番号
S1374
 
 

精度コンディションについて

  • 当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます

  • 現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。

  • 1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
    2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。

  • 要OHの状態です。日常使用には向きません。

*アンティークウォッチは当時の技術水準で製造されておりますので、現代の時計と比較すると、精度面で多少劣る場合もございます。  その為、1日最悪±3分前後の誤差は御了承下さい。 *但し、上記の状態全てにおいて現状販売でお買上げの場合、無償修理・クレーム等は一切お受け出来ませんのでご容赦下さい。