[K5171] オリエント グランプリ64 [販売済]
オリエントの迷品
☆機械式腕時計には、その構成する歯車類の「軸」(ホゾ)の摩耗を防ぐ目的で「穴石・受石」という人造ルビーが軸を受ける個所に使われます。手巻の時代はまず主要部分に7石ほど….時代が下り徐々にこれだけ有ればほぼ大丈夫ってヶ所で15>>17石となり、これ以上要らないでしょってところまで入れた「高級機」で23石~25石となりました…..。自動巻は巻き上げ機構に更にいくつか石を入れて25石当たりが非常に多く、それ以上はほぼ必要ないというレベルとなります。
*ところがです….こちらの64石とはこれ如何に?
機械式腕時計が腕時計として本流だった時代には「多石」(タセキ)イコール「高級」とイメージされたわけで、実際に先に説明した通り7-15-17-21-23-25と間違いなく高級度は上がっていたわけです…ハイ。
と言うマーケットの要望に応え(??)、「じゃもっと多石にしよう」という単純明快な動機で造られたのが当製品となります。
実際に64個もの「石」が機械に埋め込まれております!でも、機械の画像をよ~く見て見て下さい。歯車が無いヶ所にもずら~~っと石が見えますね~!!!!!!!!そうですね、これ「機能」としては役をしていない、「飾り石」なんですよ……
まあ、凄いことをやったもんです….実際に機械には石が入っているのですから文字板にしっかり大きく「64」と数字を入れても何ら悪びれる必要はない(…のか?な)と言うスタンスですね。
◎と、いう事で「迷品」認定いたしました。(が、実は名品ですよ)
まあ、これに引き続いてご存知「100石」も市場投入しておりますので36%ほど罪が軽いと思いますので暖かい目で見守ってやってください。もちろん実用品としてお使い頂けると更に暖かい気持ちになれると思います!大きさも当時としてはラージな37ミリケースで今使っても何ら違和感ございません!
し、か、も、自動巻の巻き上げ方式はあのIWCで有名な「ペラトン式」と言うもので国産唯一となる点も素晴らしいですね! 又、ケースがステンレスの総無垢では無くトップが真鍮ベースに「ロジウムメッキ」でステンレスのスナップバックというちょっと珍しい一本でもあります。文字板に表示される「ALMIGHTY」(全能)にどんな思いを込めたのでしょうか…..
製造年 |
---|
1960年代 |
機械 |
自動巻 |
精度コンディション |
プライス |
自然故障6ヶ月保証付き ¥SOLD |
素材 |
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ロジウムメッキ |
ケース径(リューズ・ラグ含まず) |
37.5mm |
備考 |
2024年10月OH済み |
管理番号 |
K5171 |
精度コンディションについて
当店規定の精度レベルです。すぐのOHやメンテナンスをせずにご使用頂ける状態と思われます
現状で作動しています。但し、OHが必要になってくる時期と思われますので、日常的にご使用になられる場合はOH付がお薦めです。
1) 機械部分が長らくメンテナンスされていないデッドストック品、または
2) 作動はしますが、日差・テンプの振り等が安定しない状態の品になりますので、ご使用になられる場合は早めのOHをお薦め致します。要OHの状態です。日常使用には向きません。